第十回 東京おみやげ製作者の声
「伝統と革新」が息づく、個性豊かでこだわりの詰まった東京おみやげをご紹介いたします。
現代風に革新された『つまみ細工』のピアス
以前、伝統工芸品の販売促進、普及活動を通じて、東京都の伝統工芸品に関する取組にも注目していたところ、「東京おみやげ」製作プロジェクトを知りました。特に弊社は、江戸に関する伝統工芸品の取り扱いが多く、Tokyo Tokyoのコンセプト「Old meets New」に強く惹かれたのも、アイコンの活用に至ったきっかけです。
今回は、「つまみ細工」を使って、現代的なピアスを開発しました。「つまみ細工」は、江戸時代に「江戸つまみ簪(かんざし)」という江戸みやげとして大変流行した工芸品に使用された技法です。
つまみ細工ピアスが新しい東京おみやげとして、江戸時代を背景とした伝統工芸品に新たな付加価値を与え、現代における伝統工芸品の普及に繋がってほしいと考えています。
そして、東京が世界有数のメガシティとして発展する中で、その歴史的な財産である江戸時代の工芸品を大切にしながら、新たなデザインを創出し革新の心を持ち続けて製作を続けているということを是非、感じとっていただければと思います。
日本の「もったいない」精神を体現したあづま袋
以前からTokyo Tokyoアイコンを使った商品を展開していることもあり、アイコンを活用した商品を製作することで、より信頼性の向上につながり多くのお客様の目に留まるようになることを実感していました。そのため、これまで展開してきた6商品のラインナップに加えて、新たにインバウンドの方からも目に留めていただけるような商品を展開するため、今回の応募に至りました。
今回製作したあづま袋は、日本の「もったいない」精神を体現し、手ぬぐい1枚を裁断せずに袋に仕立てた商品です。企画してから、担当の方と何度も打ち合わせを重ね、試作を作っては改善し、納得のいく商品に作り上げていくまでに大変苦労しましたが、その分、自信をもって販売できる商品が完成したと思っています。
昔ながらの知恵と、モダンなデザインセンスが融合したあづま袋は、旅の思い出を「飾る」だけでなく「使える」商品となっています。
冨嶽三十六景「東都浅艸本願寺」のKAORU「Tokyo Tokyo」
以前から、フレグランスウォッチブランドKAORUを通して多くの方々へ江戸文化を伝えることができたら面白いと思っていましたが、昨年度より「KAORU 和の香りウォッチ」を「東京おみやげ」として販売を行うなかで、Tokyo Tokyoアイコンを活用することによって、ブランド価値の向上、商品としての安心感に繋がっていると感じています。今回は第二弾として、葛飾北斎の浮世絵のなかから冨嶽三十六景「東都浅艸本願寺」をモチーフにしたKAORUを製作するため、「東京おみやげ」製作プロジェクトに参加しました。
江戸時代の浮世絵は著作者の死後70年を経過しているので著作権は有りませんが、美術館や図書館などの所蔵者が持つ画像の使用権は著作権とは別に存在するため、製作にあたって商用利用が可能なパブリックドメインの画像を探すことや、使用ができるかの確認に時間が掛かったことが苦労した点です。
この浮世絵が描かれた当時の江戸内で最も栄えていたと言われている浅草は、今もたくさんの観光客で賑わっています。KAORUが江戸時代の浅草へ思いを馳せるきっかけになれば嬉しいです。
手染め着物と歴史から作られた、さくらチャーム・金魚チャーム
以前より、「東京おみやげ」としてTokyo Tokyoアイコンを活用した商品を販売させていただいています。今回は、よりバリエーションを増やし多くの方に商品を手に取っていただきたく、「東京おみやげ」製作プロジェクトに参加しました。
弊法人では、江戸小紋、江戸更紗などいろいろな染の技法を受け継いでいます。チャームの形を増やして見た目を楽しくすることで、多くの方に興味を持っていただけるよう、製作に取り組んできました。また、アイコンを活用することによって海外の方など、幅広いお客様に手に取っていただけるようになりました。
染色技術は、職人たち一人ひとりの斬新な発想と工夫によって、伝承され進化してきた技術です。さくらチャーム・金魚チャームを手にとっていただき、東京でも手染めで着物を染めている工房があること、歴史があり産地となっていることなどを知っていただければと思います。
東京の“懐かしさ”と“新しさ”を一つに詰め込んだサクマドロップス缶
インバウンド需要が年々高まる中で、弊社としても東京の魅力を国内外に発信するお手伝いができればと考えたことが、アイコン活用のきっかけでした。
特に、「Old meets New」というコンセプトがまさに私たちが目指す“東京らしいおみやげ”のイメージにぴったりだと感じ、誰が見ても東京のブランドイメージを一目で認識できるTokyo Tokyoアイコンが、安心感と信頼感を与えてくれる重要な要素になると感じています。
今回の「Tokyo Tokyo サクマドロップス缶」の製作にあたっては、缶という中身が分からないものをどのように手に取っていただくか、というところに焦点をあてて製作しました。
手に取っていただいたお客様の旅のお供や思い出として、東京の魅力とドロップス缶を一緒に持ち歩いていただける、そんな商品になれば嬉しく思います。
伝統と現代技術が融合した北斎アロハ・EDO-Tokyo memories パネル
Tokyo Tokyoアイコンの「伝統と革新」というメッセージが、私たちが日々目指している「職人の技術に新しさ・独自性を取り入れて革新を起こす」という理念と重なり、Tokyo Tokyoアイコンの活用を通じて、東京発のものづくりを国内外に広く伝えていきたいという思いから、「東京おみやげ」製作プロジェクトに参加しました。
製作でこだわったのは、「東京の文化を現代の技術でどう表現するか」という点です。
それぞれの素材や印刷の精度に苦労しましたが、東京らしさを表現することとサステナブルな取組を両立できたことが大きな成果だと感じています。
Tokyo Tokyoアイコンによって展示会等での視認性が上がり、ブランド価値の向上に繋がったことや、「東京のお土産として安心感がある」というお声をいただくことで、東京都の観光・文化発信の一端を担っているという誇りを感じることにも繋がりました。
古き良きものと新しいものが共存し、常に進化を続ける東京の街のなかで、北斎の芸術、江戸の粋、職人の技が今も息づいていることを、手に取った方に感じていただけたら嬉しいです。
株式会社エー・ディー・ピー
北斎アロハ・EDO-Tokyo memories パネル
東京おみやげ紹介ページはこちら (北斎アロハ)
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「麻の葉」・「金継ぎ」のPAPER WALLET、Tokyo Tokyoアイコンカラーのkika drop
私たちは「Tokyo Made」にこだわり、品質を追求したものづくりを世界へ発信したいという思いから、Tokyo Tokyoアイコンを活用することで、細部まで美しさを追求した東京の職人技を国内外の多くの方々に知っていただきたいと願い、「東京おみやげ」製作プロジェクトに応募しました。
Tokyo Tokyoのコンセプト「Old meets New」を感じ取っていただけるよう、PAPER WALLET kintsugiには伝統的な和柄「麻の葉」と日本の伝統的な修復技法「金継ぎ」をモチーフにしたデザインを採用することで、現代の東京における新しい価値観「修復の美」を象徴し、手作業で紙を折り貼りして仕上げるkika drop TOKYOにはアイコンカラーの青と白を基調とし、スリーブケースには東京の街並みを描きました。ケースは飾って保管できる仕様となっているため、使うたびに東京への思いを馳せていただけるよう工夫をしています。
実際にアイコンを活用することで、海外のお客様に弊社の商品を知っていただく機会が増え、今後も東京のものづくりの魅力を伝えるうえで大きな力になると感じています。
薄くて軽いPAPER WALLET kintsugiが、東京を訪れる旅行者の皆さまにとってより快適に旅を楽しむための一助となり、kika drop TOKYOを身に着けることで日常でも東京を身近に感じていただければ嬉しく思います。
株式会社一九堂印刷所
PAPER WALLET kintsugi・kika drop TOKYO
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